志は受け継がれた

SRC学園のシナリオには、二つの流れがある。
一つは主流。回天さんへと繋がった、正統派の学園物。
もう一つは亜流。戦闘や陰謀を中心に据えた、言わば左派ゲリラ的なシロモノ。
そしてその志は今、アカシャさんへと受け継がれたのだ。
…などと勝手な事を抜かしてみる。いやでもホント、よく出来てるのよ、コレ。


と言うわけでアカシャさんの学園シナリオCrossover・The・Fateをプレイしました。
いや、凄いとしか言い様が無いです。これは。
登場人物の軽妙なやり取りといい
二転三転する戦況に合わせて展開される戦術といい
作り込まれた人形劇といい、全てが高レベルに纏まっています。
特に、陽動に出たアルテイルに向かっていく雑兵の動きが素晴らしかった。
ああ言う1対多数の戦闘は、どうしても冗長な感じになってしまいがちですが
それがテンポ良く進むというのは、本当に凄いことだと思います。
それと、紅葉とアルテイルの会話から読み取れる
どこか似た者同士なのだという感じも、
キャラクターをしっかりと把握して書いていなければ
出せないものです。これも、作り込まれている証拠でしょう。


正直言って、何も言うことは無いのですが
私にも左派ゲリラとしての意地が…もとい、凄い凄いだけでは味気ないので
一つだけレビューっぽい事を。
やっぱり、2話がちょっと長く感じました。
2話前半のラストに、後半の城行きとミルフィとの会話までを入れて
その後に前半ラストのステインドクロスの部隊長招集を持ってきて2話終了。
残りの後半を3話とすれば、もう少し長さを感じさせないで済んだのかもしれません。


とは言え、やっぱり基本的には凄い凄いとしか言えないくらいに
よく出来たシナリオだと思います。次回からのSRC島編が、非常に楽しみです。
ゆっくりつづきをつくってね!